連合会の概要

活動の基本理念

日本私立大学団体連合会は、昭和59年に設立されて以来、平成26年4月に設立30周年を迎えました。

連合会の活動の背景は、時代とともに大きく変化しています。国内外における政治・経済・社会状況の急激な変化、少子化と経済の低迷、国立大学の法人化、高等教育に関する国の規制緩和と競争政策への傾斜等によって、連合会の活動に新たな局面が生じていることに鑑み、こうした背景のもとに、連合会は「活力溢れた多様な人間の育成と新しい多様な価値の創造」を活動の基本理念として対外的に活動しています。


「活力溢れた多様な人間の育成と新しい多様な価値の創造」

日本は、戦後60年近くの間に、経済復興、経済成長、経済状況の低迷を経験し、国内経済における往年の活力と国際社会における往年の位置を失いつつ、21世紀初頭を迎えている。

日本にとっての先の見えないこの混迷の時代は、今後しばらく続くであろう。

先の見えない混迷の時代とは、予測の難しい多様なできごとが多々起こりうる時代のことである。こうした時代には、突発的に起こる多様なできごとを乗り越えていくために、多様な場において、活力に溢れた多様な人間を育み、新しい多様な価値を創り出していかなければならない。

したがって、日本新生のためには、多様な高等教育機関における「活力溢れた多様な人間の育成」と「新しい多様な価値の創造」が必須である。

多様な建学の精神のもとに活力ある多様な人間を育み、新しい多様な価値を創造してきた私立大学のさらなる発展が、そのための基本的な必要条件であることは、言うを待たない。

他方、さまざまな立場に立って活躍することのできる多様な人間が多数育ち、新しい多様な価値が創造される多様な高等教育機関を支援し、将来に向けて「社会の備え」を堅固にすることは、国や地方自治体の枢要な責務である。

こうした背景のもとに、これからの連合会は、「活力溢れた多様な人間の育成と新しい多様な価値の創造」を活動の基本理念として対外的活動を行っていく。

平成15年5月27日
「日本私立大学団体連合会のあり方について」より